VPNを利用がなぜセキュリティ・プライバシーを向上?3つの理由

今回は、VPNを利用することでなぜセキュリティやプライバシーが向上するのかということについて述べます。

結論

VPN利用で、セキュリティプライバシーが向上する理由は以下に集約されます。

  • 通信経路で通信が暗号化される
  • 悪性な通信が自動ブロックされる
  • IPアドレスが隠蔽される

通信経路で通信が暗号化される

VPNを利用すると、すべてのインターネット通信がVPNサーバ経由で行われるようになります。

その際にあなたのパソコンやスマホとVPNサーバの間は、非常に強固な暗号方式を用いて暗号化されます。

そのため、もしインターネットの通信経路上において通信を盗み見たり、改竄しようとする攻撃者がいたとしても、通信内容を閲覧・改ざんすることはできなくなります。

具体的には、VPNでは以下の暗号方式が広く採用されています。

  • AES-256-GCM
  • AES-128-GCM
  • ChaCha20-Poly1305 等

プライバシーを侵害する通信が自動的にブロックされる

NordVPNなどの業界で有名なVPNサービスでは、ユーザを悪性なコンテンツや広告から守るために自動的に広告に関連する通信をブロックする機能が実装されています。

NordVPNの広告ブロッカー:煩わしい広告を非表示にしてネットを満喫

この機能を利用するとブラウザなどで広告ブロックの拡張機能を入れなくても、広告がブロックされた状態でインターネットを利用することができるようになります。

特に、スマートフォンなどではパソコンと異なり、広告ブロックの拡張機能を入れることが難しいケースがあります。そういった際にも、VPNを有効化するだけで広告が非表示になります。

IPアドレスが隠蔽される

VPNを利用すると、すべての通信がVPNサーバ経由の通信となるため、あなたがアクセスしたWebサーバから見ると、あくまでも通信先はVPNサーバになります。

その結果として、あなたのIPアドレスはWebサイトのサーバ側には全く見ることができなくなります。

最近は、IPアドレスとユーザの情報を紐付けることを売りにしたサービスも広く展開されているため、こういった脅威から身を守り、プライバシーを保護することが可能になります。

El Toro IP Targeting | Digital Advertising Platform

また、VPNを利用する多くの人が共通のIPアドレスを用いて通信を行うことになります。

通常のブラウジングでは、どのIPアドレスがどんな通信を行なっているかを簡単にトラッキングすることができますが、VPNを経由すると多くのユーザが同じIPアドレスで通信を行うため、IPアドレスベースでトラッキングすることが難しくなります。

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