今回はVPNサービスの正しい選び方についてご説明します。
結論
結論としては、通信速度・価格・ログ保持規約がもっとも重要な観点となります。
いくら金額が安価であったとしても通信速度が著しく遅い場合は、VPNを常時利用することは難しいです。
また、VPNは性質上、全ての通信が利用しているVPNサーバを経由することになります。その際に、ログが保持されているVPNの場合は理論上は全ての通信データをVPNサービスの運営者が確認することができるようになってしまい、セキュリティ・プライバシー上好ましくありません。
通信速度の目安
通信速度としては、メインで利用するVPNサーバが 200~500 Mbps 程度の通信速度が出ていることが重要です。
たとえば、日本に住まわれている方の多くは日本のVPNサーバを常用することになると思います。そのため、日本で運用されているVPNサーバに接続した時の通信速度が200Mbps 以上あると安心です。
また、日本以外のVPNサーバを利用することを想定している場合は利用を想定しているVPNサーバの通信速度が100Mbps以上あるとストレスなくインターネットを利用することが可能です。
なお、一般的な固定回線は500Mbps、モバイル回線は100Mbps 程度となっています。
当サイトでは、主要なVPNサービスを実際に契約し、インターネット通信速度を常に計測しわかりやすく表示するダッシュボードを開発運用しておりますので、参考にしてください。
価格の目安
基本的には安ければ安いほど良いのですが、実際には安すぎるVPNは少し注意が必要です。
VPNサービスを運用するためには、世界中に大量のサーバを構築し、それを安定して運用することが求められます。
そのため、無料や月額100円以下で利用できるサービスはあまりお勧めできません。
基本的には、長期契約の場合は月額300円以上、短期契約(1年や1ヶ月契約)の場合は月額500円以上のサービスをお勧めします。
また、VPNサービスの多くは長期契約であればあるほど安価に利用できる価格設定となっております。
すでに多くのVPNサービスを利用したことのある方であれば、2年や3年契約のプランももちろんお勧めですが、初めてVPNを利用する方は少し高いですが1ヶ月や3ヶ月、長くとも1年プランの利用をお勧めしております。
どうしても評判や通信速度の測定結果だけでは測れないアプリの使いやすさや、あなたが利用するソフトやサービスとの相性問題が発生することがあります。
そのため、まずは少し高めではありますが、短めなプランでお試し利用してみて、よければ長期プランに切り替えることがお勧めです。
ログ保持規約
ログ保持規約もVPNサービス選びの非常に重要な要因となります。
とはいえ、ほとんどの海外製の有料VPNサービスは通信ログを保持しないことを明記しているので、大きな問題はありません。
一方で、国内のVPNサービスや、非常に安価もしくは無料のVPNサービスを利用する際は、通信ログの保持に関する利用規約やプライバシーポリシーについても十分に確認するようにしてください。
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